EC急成長のムラサキスポーツが「ささげ」と「商品登録」の品質向上に成功したアウトソーシング活用法
株式会社ムラサキスポーツ
営業統括本部 商品部 オンラインストア
セクションマネージャー 鵜生川 健太 様
リーダー 福永 健太郎 様
サーフィンやスケートボード、スノーボードなどアクションスポーツのウェアや用具を販売している株式会社ムラサキスポーツ。全国で約150店舗を展開しながら、EC売上高が前期比約30%増に伸びるなど、リアルとECの両輪で顧客を増やしています。創業50周年を迎え、OMOも推進している同社が描くEC戦略とは。今回は、「ささげ」と「商品登録」を中心に、EC事業の取り組みと展望をうかがいました。
INDEX
EC売上高は前期比約30%増の40億円超え、EC化率は12%に
濱島:はじめに、ムラサキスポーツ様が手がけている事業について教えてください。
鵜生川様:サーフィンやスケートボード、スノーボードといったアクションスポーツを中心に、ウェアやギア(用具)の製造と販売を手がけています。実店舗は現在約150店舗。ECサイトは「ムラサキスポーツ公式オンラインショップ」のほか、ZOZOTOWN、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、LOCONDOといったECモールにも出店しています。
福永様:弊社はスポーツ文化の振興にも力を入れています。オリンピック選手や契約ライダーを約400人サポートしているほか、青少年を対象としたスクールの開催や、年間500回を超えるスポーツイベントなども行っています。
株式会社ムラサキスポーツ 営業統括本部 商品部 オンラインストア セクションマネージャー 鵜生川 健太 様(写真左)、リーダー 福永 健太郎 様(写真右)
濱島:EC事業も好調だとお聞きしました。
鵜生川様:2023年3月期のEC売上高は、前年と比べて約30%増で40億円を超えてきており、EC化率は12%となっています。
EC事業の中期計画として年商70億円を目指しており、その目標達成に向けて、今年度は体制強化と仕組みの整備を進めています。2023年6月にECシステムをリプレイスしてOMOを本格化したほか、EC部門のスタッフも増員しました。
福永様:2023年8月から、ささげと商品登録をAMSに委託したのも、EC事業の体制を強化する一貫です。ECサイトの更新スピードを上げるとともに、コンテンツの品質向上を図るために、委託先の一部を見直しました。
実店舗とECサイトの両輪で顧客を増やしている(写真左はムラサキパーク立川立飛店)
3営業日のスピード納品と成果物のクオリティに満足
濱島:ささげを弊社に依頼したことで、どのようなメリットを感じていますか?
福永様:リードタイムが早いです。金曜日までに撮影対象商品がAMSの撮影スタジオに届けば、翌週の水曜日には画像やサイズ情報を納品してくださいますよね。1度に数百アイテムを依頼してもリードタイムが3営業日という早さに驚いています。
また、写真のクオリティにも満足しています。例えば、物撮りではインビジブルハンガーを使い、平置きでは表現できない衣類の立体感を自然な雰囲気で実現してくださいます。帽子や耳当てなど写真は、画像処理でマネキンを消してくださるなど、細かい配慮もありがたいです。
鵜生川様:商品説明文のクオリティも高いですよ。弊社から細かい指示を出さなくても、商品の魅力が伝わる文章を考えてくださいますよね。サーフィンやスノーボードなど、アクションスポーツに詳しいライターさんが書いていることが、よく分かります。
「一を聞いて十を知る」ということわざの通り、こちらが細かくレクチャーしなくても質の高い成果物を納品していただけるので本当に助かっているんです。AMSはアパレル専門のEC支援会社というだけあって、どのような画像や説明文を作れば商品の魅力が伝わるのか、そういったナレッジをお持ちなのでしょうね。
濱島:そのようにおっしゃっていただけて嬉しいです。画像や文章を制作する際は、ムラサキスポーツ様のECサイトのテイストやトンマナを確認し、制作物の品質管理を行っています。また、社内にはサーフィンやスノーボードが趣味の社員もいますので、そういった社員の協力も得ながら、ささげの品質向上に取り組んでいます。
ECサイトの商品写真や説明文、スペック情報をAMSのささげ代行サービスで作成している。
AMSはECシステムやECモールの仕様にも詳しいので安心
濱島:商品登録代行サービスについてはいかがですか?。
福永様:すべてのECサイトの商品登録を一括でお任せできるので、とても助かっています。弊社が使っているECパッケージやECモールなどの仕様に合わせて、ECサイトごとに商品マスタを調整してくださるなど、手間がかかる作業を代行していただけるのでありがたいです。
鵜生川様:ECモールの仕様がアップデートされた際にも、AMSが対応してくださるので助かっています。AMSは350以上のブランドを支援してきただけあって、ECシステムやECモールの仕様にも詳しいので安心してお任せしています。
株式会社AMS サービス統括本部 Business solution部 濱島 千世
AMSを選んだ決め手は「最新鋭の設備」と「顧客に向き合う姿勢」
濱島:ささげや商品登録の委託先としてAMSを選んでくださった決め手は、どのような理由だったのでしょうか。
福永様:決め手の一つは、最新鋭の撮影設備や採寸マシンなどをお持ちであることです。
契約前に撮影スタジオを見学したとき、その設備に圧倒されました。商品を360度から自動的に撮影する機械や、採寸データが自動的に登録されていくメジャーなど、様々な設備が何レーンもあって、ものすごい数の撮影や採寸が進んでいました。1カ月に数百アイテムのささげを依頼しても問題ないと説明を受けて、心強いと感じたことを覚えています。
鵜生川様:そしてもう一つ、AMSと契約した理由は、弊社のことを本気で考えて、真剣に向き合ってくださる姿勢に感銘を受けたからです。
商談でAMSの担当者さんは、私たちがやりたいことや、会社として目指している方向性などを理解した上で、実現する方法を真剣に提案してくださいました。私たちのことを本気で知ろうとしてくださる姿勢が嬉しかったですし、また、頼もしくもありました。
ですから、AMSからささげのご提案をいただいたときは、ぜひ一緒にやらせていただきたいと思いました。
OMOを推進し、店舗スタッフがECでも活躍できる環境を整えたい
濱島:最後に、EC事業の今後の展望をお聞かせください。
鵜生川様:今後の重点施策はOMOを推進することです。
この数年で、ECサイトに「店舗受取」や「取り置きサービス」を導入したほか、実店舗に在庫がない商品は店舗スタッフがタブレットで注文・決済し、EC倉庫からお客様のご自宅に配送するサービスも開始しています。
こうしたOMOの売上高は、足元では前年比3〜4倍で推移しています。OMOの売上高を近い将来年間10億円規模まで増やしたいです。
福永様:将来的にはスポーツイベントやスクールなど、リアル事業の申し込みもECサイトで受け付けられるようにしたいと考えています。また、二次流通やレンタルなど、新しいサービスも順次導入していきたいです。
濱島:これからもささげや商品登録をはじめ、さまざまな側面からムラサキスポーツ様のEC事業をサポートさせていただきます。本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
ムラサキパーク 立川立飛店にて