ECを強化するコロンビアスポーツウェアが実践する「ささげ」戦略 ~ワンシーズンで1000SKU以上を撮影 商品の魅力を伝える方法とは?~
株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
Eコマース部 課長 石田顕教 様
Eコマース部 鎗田志郎 様
Eコマース部 川上侑眞 様
公式オンラインショップではアウトドアウェアブランドの
「Columbia」「MOUNTAIN HARDWEAR」「SOREL」などを販売している
INDEX
コロナ禍を経てEC比率が大きく伸長
佐藤:はじめに、御社が手がけている事業や、ECの現状について教えてください。
石田様:弊社は、アウトドアウェアやギアなどの製造販売を手がけており、店舗数は直営店やアウトレットなどを合わせて100カ所以上。「コロンビア」「マウンテンハードウェア」「ソレル」といったブランドを展開しています。2009年に公式オンラインショップを立ち上げ、EC事業を開始しました。その後、Amazon、楽天ファッション、ZOZOTOWN、マガシーク、オンワード・クローゼットといったECモールにも出店しています。
佐藤: EC売上高が着実に伸びているそうですね。
石田さん: EC・店舗ともに、堅調に推移しています。特に2020年以降は、コロナ禍で巣ごもり需要が高まり、EC比率が大きく伸びました。
株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン E コマース部 課長 石田顕教様
「ささげ」の業務効率化と品質の向上をかなえるために
佐藤:ECサイトの「ささげ」を弊社にお任せいただいた経緯をお聞かせいただけますか?
石田様:EC事業の「ささげ」をAMSに委託した理由は、「ささげ」の業務効率化と品質向上を図るためです。AMS と契約する前は、複数の会社に「ささげ」を委託していました。業者ごとに得意・不得意があったためです。委託先が複数あった当時は、ディレクションや工程管理の負担が重いことが悩みでした。また、成果物の品質や業務スピードなどに課題を感じることもありました。
佐藤:撮影や原稿作成を一括して任せられる会社に切り替えたかったと。
石田様:はい。AMSは、大量の案件を迅速かつ安定的に捌ける体制をお持ちですよね。また、写真撮影から原稿作成まで、一括してお任せすることができます。出張撮影やロケ撮影に対応してくださるなど、柔軟なサービスも魅力です。弊社は2020 年から、卸売部門の商品撮影をAMSに依頼しています。AMSの評判を社内で聞き、ECの「ささげ」についても相談したというのが経緯です。
佐藤:ECサイトの「ささげ」は、どのような流れで進めているのでしょうか。
鎗田様:弊社の倉庫に商品が入ってきたら、検品を行った上で、撮影用の商品をAMSのスタジオに送ります。撮影と並行して、商品説明文などの原稿も作成していただきますので、製品カタログなどの資料もAMS さんにお渡ししています。
写真や原稿がAMS から納品されてきたら、それらを随時、ECサイトにアップするのが基本的な流れです。直近の2023年春夏シーズンは、2月から5月にかけて約1600SKUの撮影と原稿作成をお任せしました。
AMSのささげサービスでは、360°の商品画像を自動生成する最新鋭機器などを使い、
年間約130万カット以上の撮影を行っている。
AMSが提供するささげサービス詳細ページはこちらよりご覧ください
商品の魅力をどうやったら伝えられるか
佐藤:弊社の「ささげサービス」に対する率直な感想をお聞かせください。
鎗田様:たくさんの案件をスムーズに進めてくださいますし、写真や原稿の質が高いので、担当者としてはとても助かっています。
佐藤:そのような感想をいただけて、安心しました。
弊社では、ささげ業務をスムーズに行えるように、事前準備を大切にしています。撮影前に製品カタログをチェックし、展示会で撮影したサンプル製品の画像も見直しながら、そのシーズンの商品の特徴を確認します。
また、コロンビアスポーツウェア様の撮影に携わるカメラマンやライターを固定し、回数を重ねるごとにスピードや品質が上がるようにしました。
鎗田様:それから、AMSは「商品のどこをクローズアップすれば、商品の魅力がお客様に伝わるか」といった視点を持って仕事をしてくださることもありがたいです。
株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン Eコマース部 鎗田志郎様
佐藤:撮影に臨む際は、商品の利用シーンを具体的に想像し、「どのような写真があれば買いたくなるだろう」といった利用者視点を持つよう心がけています。
例えば、商品の細部までチェックし、パッカブルやリバーシブル、インターチェンジといった特殊な仕様があれば、撮影カットの追加をカメラマンに指示します。
また、実は私自身が登山やトレイルラン、キャンプなどを趣味としていて、御社の商品も愛用しています。1 人のユーザーとして、アウトドアウェアを着る人の気持ちが分かることも仕事に活かされているかもしれません。
株式会社AMS サービス統括本部 Service solution 部 佐藤修平
AMS に委託したことで実現した「品質の担保」と「安定した業務運用」
佐藤:「ささげ」をAMS に委託したメリットについては、どのようにお感じでしょうか?
石田様:メリットは主に2 つあると思っています。
1つ目は、クリエイティブの品質を一定以上に保てること。撮影や執筆といった専門性の高い業務は、その道のプロにお任せした方が良いと弊社では考えています。腕の良いカメラマンやライターを探し、制作の工程管理や品質管理を安定的に自分たちで行うのは大変ですから。
2つ目は、社内のEC 担当者が異動したり退職したりしても、「ささげ」の業務が滞らないことです。たとえばEC 未経験のスタッフが着任したとしても業務を問題なく進められることは、アウトソーソングのメリットでしょう。
佐藤:川上さんは弊社とのやり取りで、不安な点などはありませんでしたか?
川上様:私は「ささげ」については未経験でしたが、佐藤さんが親切にサポートしてくださるので心強いです。ときには突発的な撮影を依頼せざるを得ないこともあるのですが、そのときは通常よりも短い納期で撮影してくださるなど、弊社の事情を汲んで柔軟に対応してくださるので本当にありがたいです。
佐藤:お力になれて、なによりです。
川上様:先日、野外での撮影についてご相談した際は、リードタイムの短い依頼だったにも関わらず、佐藤さんは「できます」と即答してくださいましたよね。撮影場所の選定やモデルさんの手配も含めて、スピード感を持って仕事を進めてくださいました。そういったフットワークの軽さも含めて、AMSの仕事ぶりにいつも助けられています。
株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン Eコマース部 川上侑眞様(写真左)
「商品を作った理由」や「デザイナーの思い」をささげで伝えたい
佐藤:最後に、御社のEC事業の抱負をお聞かせください。
石田様:オンラインを通じて、より多くのお客様に商品を購入していただのはもちろんのこと、会社全体としてはECと店舗の連携を一層強化することが重要だと考えています。弊社ではこれまで、店舗とEC のポイント統合や、店舗スタッフによるコーディネート投稿など、リアルとEC の融合に取り組んできました。今後もさまざまな取り組みを通じてOMOを進めていきたいです。
「ささげ」においては、AMS との協力体制をさらに強化できると良いですよね。例えば、佐藤さんと弊社商品部が直接コミュニケーションを取る機会を増やし、「商品を作った理由」や「デザイナーの思い」などを佐藤さんにより深く知っていただくことで、「ささげ」のさらなる品質向上につながるかもしれません。
個人的には、佐藤さんは弊社のEC チームの一員だと思っています。これからも力を貸してください。
佐藤:もちろんです!これからも御社のEC 事業を全力でサポートさせていただきます。
本日はありがとうございました!