
Shopifyはなぜ、多くの事業者に選ばれるのか?(後編)
昨今、ますます注目を集めるShopify。多くの事業者がShopifyを選ぶ理由とは?前編に引き続き、ShopifyとShopify Plus PartnerであるAMSが、皆様にその理由をお伝えしていきます。
前編はこちらから
サーバ稼働率99.9%を支える技術力とエンジニア体制
AMS 古田: Shopifyの強みのひとつは、サーバの高い信頼性だと思います。ストアにアクセスが集中してもサーバが落ちないことは事業者様にとってはだいぶ心強い。Shopifyは稼働率が99.9%以上、1分間に1万件もの注文を処理できる環境が整っていると聞いたことがありますが、どのような仕組みになっているのですか?
Shopify岡村:詳細な仕組みについては公開していないのですが、取り組みの一端をご説明します。
弊社はサイト・リライアビリティ・エンジニアと呼ばれる、システムの安定稼働を確保することに特化したエンジニアが世界各地に在籍しており、24時間体制でシステムを監視しています。
また、世界中にサーバを配置し、ネットワークを張り巡らすことでロードバランシング(負荷分散)を実現しているほか、ECサイトごとに発生するトラフィックを物理的に近い端末で処理するエッジ・コンピューティングなど、さまざまな技術を駆使してシステムの安定性を高めています。
なお、弊社はProduct Led Growth(製品主導の成長)を掲げ、数多くのエンジニアを擁して、プロダクトの開発に年間約2000億円を投資(2024年時点)しています。こうした投資がサーバの安定稼働や、堅牢なセキュリティの構築にもつながっていると自負しています。コマース領域に特化した企業で、これだけ大規模な投資を継続的に行っているのは、おそらく唯一無二ではないでしょうか。

PCI-DSSやSOCなどセキュリティ対策に投資
AMS 古田:ECサイトを運営する上で、不正アクセスや情報漏えいを防ぐセキュリティ対策も欠かせません。特に、Plusプランを導入するような大規模ECサイトは、取り扱う個人情報の数も多いため、セキュリティを重視する事業者様が多いと感じています。
Shopify岡村:おっしゃる通りです。弊社はセキュリティ対策にも莫大な投資を行っていますし、決済システムはクレジットカード決済の国際基準「PCI-DSS」でレベル1準拠の認証を受けています。
また、Plusプランではカスタマイズが可能ですが、購入フローの重要な部分はカスタマイズを意図的に限定するなど、セキィリティの堅牢性を重視した設計思想になっています。
ユーザー・インターフェースの角度からもセキュリティリスクの軽減に取り組んでいます。例えば、ECサイトにログインする際の本人認証にワンタイムパスワードを導入するなど、時代に合わせて改善しています。
ちなみに、「Bug Bounty Program(脆弱性報奨金制度)」という制度を設け、Shopifyの重大なセキュリティ脆弱性を発見したセキュリティ研究者に報奨金を支払うといった仕組みも設けています。
AMS 近藤:Shopifyはセキュリティが強固なので、ECサイトの運用に専念できることは大きなメリットだと思います。Shopify が提供している決済手段であるShopifyペイメントでも、決済時に自動セキュリティチェックが働くなど、さまざまな面でセキュリティ対策に力を入れていると感じます。
最適なECサイトを実現するにはECの知見を持つパートナーが必要

Shopify岡村:ECサイトを立ち上げる際は、立ち上げた後の運用をしっかり見据えて、ECサイトを構築することが重要だと考えています。実現したいサービスや、実装したい機能を欲張りすぎると、かえって使いにくいECサイトになってしまうこともあります。
事業者様が使用している基幹システムやWMS、商品マスタの管理方法、配送の仕組み、ECサイトの運用フローといったことまで考慮して最適なECサイトを設計することが大切です。
AMS 石井:Shopifyでサイト構築を手がけてきた経験を踏まえると、システムで実現する部分と、運用でカバーすることのバランスを考えることが重要だと感じています。事業者様の要望を最大限に実現するためにも、EC事業全体を把握した上で、サイト構築のプロジェクト管理を行うことが必要なのかもしれません。
Shopify岡村:そういった全体設計を事業者様だけで行うことが難しい場合には、サイト構築の技術力に加え、ECの実務やユースケースを熟知している構築パートナーに依頼すると失敗が少ないのではないと思います。
構築パートナーに知見がないと、クライアントから言われたことをただ実装するだけで、それが他のシステムにどう影響するか、運用フェーズではどうするかなど見えないために、成長軌道に乗せるのも大変です。なので、プロジェクト管理を含めて、ECサイトの機能や運用フローの最適解を提案してくれるような、ECの知見を持っている構築パートナーを選ぶことが重要だと思います。
AMS 古田:構築パートナーはECサイトを構築するだけでなく、EC事業全体を踏まえたプロジェクトマネジメントができるかどうかは重要ですね。
Shopify岡村:そうですね。そういった意味では、大規模ECサイトの構築実績が豊富で、かつ、ECの業務全般の知見を持つAMSは最適なパートナーだと思っています。
Shopifyはあくまでもシステムですから、事業者様にとってベストなECサイトを実現するには、Shopifyの機能をECの実務に落とし込む業務設計が欠かせません。また、ECサイトを立ち上げた後も、運用フローの改善や機能の拡充を継続的に行うことも必要です。
AMSには、事業者様の要望を叶えるために適切な助言や要件定義を行える、Shopifyのコンシェルジュのよう存在になってくださることを期待しています。
AMS 古田:弊社としても、事業者様のEC事業に寄り添っていきたいと思っています。Shopify Japanのみなさんとは毎月、定例ミーティングを実施していますし、随時コミュニケーションをとっていますので、これからも緊密に連携しながら、共に事業者様を支えていければと思います。
Shopify岡村:弊社は事業者様、パートナー、Shopifyの「三方よし」の関係を作りたいと考えています。AMSとShopifyがそれぞれの強みを活かして、事業者様のビジネスを成功に導いていけたら理想的ですね。
Shopifyについて
カナダのオンタリオ州オタワで創業したShopify(ショッピファイ)は、世界トップクラスのコマースプラットフォームやコマースに不可欠なサービスを提供します。起業家から中堅中小企業、大手企業まで、あらゆる規模の小売業のコマースの立ち上げからマーケティング、事業拡大、運営までを単一のプラットフォームで実現します。世界175 カ国以上で展開され、「すべての人に、より良いコマース体験を」のミッションのもと、スピード、信頼性、セキュリティを重視した設計のプラットフォームとサービスにより、オンラインや実店舗、あるいはその融合された場所でも、世界中の顧客に寄り添った、満足度の高いお買い物体験を実現します。
詳細はこちらをご覧ください:https://www.shopify.com/jp